■コラム■経験に勝る知識なし

2025/06/03

優勝賞品でプロテイン12kgが届きました。売るほどある(失言)


情報の価値が下がった時代にというコラムでも書いた内容と少しだけ重複するのですが、情報化社会が進むにつれて【知識】だけがやたらと増えたにも関わらず【実践すること】をしない人間が多いように感じています。失敗したくない、恥をかきたくない、時間を無駄にしたくないという意識が強すぎるのか、ここは分かりません。ただ、何事においても結果が欲しいのであれば【知識を得る=実際にやってみる】これをセットで行うことが非常に重要です。【地図はもらったけど一歩も歩かない】という人がとっっても多い、今日はそんなお話です。

アイドルや俳優さん、アスリートでもかまいません。あなたが肉体的にああなりたいと思える人を思い浮かべてください。彼らは最新のトレーニング科学や栄養学に詳しいからその身体でいられるのでしょうか?中にはそんな稀有な方もおられるでしょうがほとんどの方は違うはずです。その身体であるべく運動や食事を毎日実践しているから素晴らしい肉体なわけですね。結果を出している人間というのは「(正しい知識のもと)行動し続けた人間」です。

ただ闇雲に努力したら誰でも結果が出るでしょうか?それも恐らく違うでしょう。自分で勉強したのかもしれないし、元から詳しい人に聞いたのかもしれない。いずれにせよ目的に沿ったしい識と行動をセットにしたから結果が出たのです。地図だけ見て歩かないのであればゴールには辿りつかないし、でたらめな方向に歩いたとしてもゴールまで行けるかどうかは完全にギャンブルになります。(それでも何もしないよりずっと良いとは思いますが。)

追記しておきますが【経験が全て】とは言いません。経験だけを頼りにすると、経験則から外れたことが起こると対処が難しくなります。俗にいう「引き出しが少ない」というやつです。逆に知識ばかりが豊富にあっても実践しないのであれば何も得らないし、その知識が本当に効果があることなのか分かりません。自分が経験していないこと、体現出来ていないことでは言葉に重みが乗りません。ダイエットを指導する人間が太っていてはその人の言う事を聞こうと思う人はいないでしょう。
要は知識と経験のバランスが取れていることが大切です。特に我々のような指導者はどちらも豊富であることが望ましい。「俺はこうやった」だけでは相手に合うか分かりませんし、「データでは」「論文では」を振りかざしても自分が成果を残していなければ説得力がなく聞き手は信じようと思えないですから。どっちも無いのは論外ですが…

トレーナーや栄養士さんから「こういう運動をしましょうね」「こういう食べ物は避けてくださいね」と聞いたとしても、「良い事聞いたぞ!」で満足して何もしなければあなたの身体は一切変わりません。この「○○は止めましょう」や「○○を積極的に」という【知識】の部分はいくらでも無料で手に入るのです。それは、スマホやインターネットが発達していなかった時代は本を買うか直接人に会って教えてもらうしかなかった有料の知識です。あらゆる情報を「知ること」がこんなに簡単になったのに、人の行動は変わらないどころかもっと腰が重くなったような気がします。とりあえずやってみようという「フッ軽な人」はどれほど貴重な価値観を持っているか自覚すべきです。
こう言っちゃなんですが、どんなに調べても楽に望む結果を得られる方法なんて無いのです。楽して稼げる仕事がありますか?ないんです。苦労する覚悟を決めて今すぐ行動しましょう。スマホを眺めていても体は1mmの変化も起こしません。

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