■コラム■食べ物にもっと目を凝らして

2025/06/17

「食べたもので身体は作られる」という有名な言葉がありますが、食事は身体作りの基本であり【健康】そのものに影響を与えます。なぜ砂糖まみれのペットボトル飲料やスナック菓子、加工度の高いコンビニ弁当やレトルト食品などは食べないほうが良いのか考えたことはありますか。「身体に悪い」「太る」だけでは少し理解度が低いかもしれません。

私たちの身体は常に新陳代謝が繰り返され、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わっています。その際食事から摂取した栄養が使われているのですが、ジャンクフードやカップ麺、お菓子など加工されたものでお腹を満たしていると、確かに空腹ではなくなりますがビタミンやミネラルなど必ず「食べ物から摂る必要がある栄養素」が足りなくなります。結果正常な細胞が作り出せない可能性が高まり、体内環境は悪化していき様々な病気のリスクを負うことになるのです。あまつさえ砂糖はもともと体内にある栄養素さえ奪う働きがあります。そんなこととは露知らず、今日も空腹でもないのになんとなくでお菓子を口に運ぶ人のなんと多いことか。

ダイエットを真剣に行うと単に見た目が痩せるだけではなく、食事への解像度が上がります。これが僕が考えるダイエットの大きな大きな恩恵です。
今自分が口にしているものはどのくらいのカロリーがあり、どんな栄養素で構成されているのか。身体の中に入ったあとどんな仕事や悪さをするのか。それが全く分からないまま健康的に痩せていくことなど出来ません。そしてこれが分からないままダイエットを行うのは絶対に止めましょう。筋肉が落ち、ただリバウンドするために一瞬痩せるだけの無意味な努力をする羽目になります。

食事という行為そのものや食べ物に目を凝らすことは、審美的にも健康を維持していくためにもとても重要です。昨日食べた夕飯にはどんな栄養素がどれくらい含まれていて、何が足りないでしょうか。カロリーはどれくらいあるのでしょうか。そういった大事なところをすっ飛ばして、痩せたいから食べる量を減らせばいいだろう、とりあえずお米を抜いてみるかと訳の分からないことをします。それでも痩せられれば目的達成で良いのでしょうが、多くの場合心身の健康も引き締まった身体もどちらも手に入れることは出来ないことがほとんどです。そりゃそうだろうと思います。

食べ物を「美味しいかどうか」「手軽かどうか」「高いか安いか」だけで判断するのはもうやめましょう。先にも述べた通り、我々の肉体はあなたが口にしたものからしか構成しようがないのです。特に脳が「美味しい」と感じるものは味が濃く糖質と脂質の両方が過度に含まれているものが多く、食べ続ければ生活習慣病まっしぐらになります。欲望のまま食べたいものを食べたいだけ取ることを否定はしませんが、近い将来必ず自分がツケを払うことになります。体型は崩れる一方だと断言できます。脳が喜ぶものを食べるのをやめて、体が喜ぶものを食べてみる。それだけで健康にも体重にも良い影響が出ると思いますよ。

以前にもゼスプリキウイのCMを紹介したコラムで記載しました。（このＣＭも大変感慨深いのでぜひご覧ください。）良い食習慣も悪い食習慣も、積み重なって効果や影響が出てきます。今平気だから来年も平気、ではないのです。いつまでも健康で若いままの自分だなんて思わないことです。トレーニングはジムに行かないと出来ませんが、食事は今その場でこの瞬間から変えていくことが出来るはずです。口にしているものにもっともっと目を凝らしてみて欲しいと切に思います。その一口一口があなたを形作る細胞となるのです。

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